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アドラー心理学とは? 人間関係の悩みに効くアドラーの原則5つ

公開日: : 最終更新日:2017/04/20 生活・健康

アドラー心理学とは!?人間関係に効くアドラーの原則5つ

アドラー心理学とは!?

最近とみに良く聞くようになった「アドラー心理学」なるものを考えてみましょう。

アドラー心理学は現代人向き、ビジネスマン向きです。

ベストセラーになった、アドラー心理学を紹介する「嫌われる勇気」という書籍がありますが、これは良書でありながら、書名の印象だけが先行して、アドラー心理学の実態がどんなものかいまいち知られていないということもありそうです。

アドラー心理学の基本として、人間関係に効くアドラーの原則を5つにまとめてみました!

(参考にさせていただいた書籍として、「働く人のためのアドラー心理学」(岩井俊憲著)があります。これはアドラー心理学の基本や実践を学ぶのに、素晴らしい本です。)

 

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アドラー心理学ってそもそも何!?

アドラー心理学について今まで全く聞いたことがない人もいるかもしれないので、まず最初に概要だけでも書いておきます。

アドラー心理学とは、19世紀生まれのオーストリア人、アルフレッド・アドラーが作りあげた心理学の体系です。

アドラーは同時代の心理学者であるフロイトやユングに比べて、その知名度は今まで決して高くはなかったように思います。

けれども数年前からアドラーの心理学の実用性が注目されるようになり、「嫌われる勇気」というベストセラーになった本によって日本でも広く知られるようになりました。

 

アドラー心理学は人間関係の悩みに効く

アドラー心理学は、人間関係の悩みに効きます。

アドラー心理学は、普通の人の悩み、人間関係の悩みや仕事の悩み、恋愛の悩みに回答を与えようとするものです。フロイトやユングと違うところは、アドラー心理学はあくまでも普通の人を対象にしているということです。

フロイトやユングは、精神疾患を持っている人を自らの心理学の対象と位置づけました。それが、日本においても「心理学や心療内科」と言ったものに対する偏見を助長したのかもしれません。

しかし、アドラーはあくまでも、「普通の人」が普通の生活をしていくなかで直面する悩みを解決したいと考えました。

普通の人でも、誰であれ、人間関係や仕事や恋愛のなかで悩みを持ち、行き詰まりを経験することがあります。そうしたちょっとしたことがきっかけであっても、解決の糸口を見出せないまま、心身の調子を崩していくことにもなりかねません。

アドラー心理学は、そうした「普通の人の、よくある悩み」を考えていくための考え方や指針を与えてくれます。

 

アドラー心理学の基本5つ

今日の記事では、アドラー心理学の基本を5つにまとめて紹介します。

 

アドラー心理学の基本① 「自己決定性」

アドラー心理学の基本② 「目的論」

アドラー心理学の基本③ 「全体論」

アドラー心理学の基本④ 「認知論」

アドラー心理学の基本⑤ 「対人関係論」

 

(このまとめ方も、前述の「働く人のためのアドラー心理学」(岩井俊憲著)を参考にさせていただきました。ありがとうございます。)

 

アドラー心理学の基本① 「自己決定性」

アドラー心理学の基本の一つ目は、自己決定性です。

自己決定性とは、文字通り、「自己(自分)で決定する」という意味です。

つまりこれは、

自分の人生に関することは、自分で決められるし、決めなければならない

ということです。

外部要因によって私たちは自分の人生が決まってしまうと考えがちです。

しかしアドラー心理学では、外部要因がなんであれ、私たちは自分の人生を質を自分で決めることができると考えるのです。

 

自己決定性が重要だという例

たとえば、両親が不仲の末に離婚してしまった家庭があるとします。

その両親の息子は、両親の離婚がショックですごくぐれてしまいます。

そして自暴自棄で自堕落な性格になり、大人になってから結婚した後、自らも家庭が崩壊してしまい離婚に至ってしまいました。

そしてこの人は自分の不幸を嘆き、「自分がこんな人生になったのは自分の両親が離婚したせいだ」と言っています。

ところが、この人には弟がいます。

その弟の方はと言うと、両親の離婚はショックではあったものの、自分は他の家庭の子どもよりも勉強しようと決心し、優秀な学校に進学します。

そして給料の良い仕事を得て、やがて性格の穏やかな女性を探して結婚しました。

弟は自分の家庭を「生まれ育った家庭が不幸だったからその分取り返す意味でも」幸せで穏やかなものにしようと取り組んでいます。子どもも生まれて、今は幸せに暮らしています。

 

このケースを考えてみると、まったく同じ「両親が離婚した」という条件でありながら、兄と弟は全く違う人生を歩んでいます。二人とも「両親が離婚した」という外部要因を「原因」として、片方は不幸に、片方は幸福になっています。

つまり、人生は外部条件では決まらない。

 

これがアドラー心理学の基本の一つ目です。離婚という外部要因を原因として、幸福も作り出せるし、不幸も作り出せます。それを決めるのは自分である、という姿勢です。

これが

外部要因よりも自己決定性を重んじる

という考え方です。

この考え方は、ついつい外部要因に目がとらわれがちな私たちに、勇気を与えてくれます。そして「自己決定する、自分の人生は自分で決める」ということの大切さに目を開いてくれます。

特に逆境に直面している人は勇気が出ますよね。

 

「自分の人生は自分で決める!」

そう自分に言い聞かせると、元気が出てきます。

 

アドラー心理学の基本② 「目的論」

アドラー心理学の基本の二つ目は、目的論です。

これは人間が行動するときには、「原因ではなく、目的がある」ということです。

心理学を「原因論」から「目的論」へとパラダイムシフトさせたのがアドラーという人物なのです。これは前述のフロイトやユングと比較しても、大きく違う点だと言えます。

 

例をあげると、出社するときにお腹が痛くて、会社を休んでしまう・遅刻してしまうとします。

それは「お腹が痛いという原因があって会社を休まざるを得ないのではなくて、会社を休みたいという目的があるからお腹が痛くなるのだ」とアドラー心理学では考えます。

たとえば、嫌な上司がいるという原因があるから反抗的になるのではなく、「そもそも働きたくないという目的があるから」上司のあれこれが嫌なのです。

 

「過去の原因でははなく、未来の目的」です。

人間の行動には、未来の目的があります。

だから言い訳的にでも、無理やりにでも「原因」を後付けで見つけて、行動するのです。

人間は、未来の目的によって、行動します。

あれこれと原因を後付けで説明しますが、「やりたいからやっている」「目的があるから行動している」。そう思うと、人の行動を説明するのは簡単です。

そうか、やる気のないあの人、いつも反抗的なこの人は、「そもそも働きたくないんだなー」「そもそも仕事なんて好きじゃないんだなー」

そう思うと、気持ちが楽になりますね。

 

そして自分の「目的」をアドラー式に見つめ直すことはもっと有意義です。

自分は仕事で、家庭で、人間関係で、「遂げたい目的」があるはずだ。

「成果を出したい、出世したい、お金がほしい、楽しみたい、リラックスしたい。」

その「目的」に注目することで、自分の心理と行動が一致しているのがよく分かります。

 

アドラー心理学の基本③ 「全体論」

アドラー心理学の基本の3つ目は、全体論です。

これは

「人間は部分に分けられない、全体から考えなければいけない」

というものです。

 

人間を全体から考えるべき、というのはアドラー心理学においては二つの意味で語られます。

全体で考えるべきという一つ目の意味は、「一人の人間」の範囲でのことです。

一人の人間は部分に分けられません。

このアドラーの考え方も、心理学の分野において画期的なことでした。

これまで心理学もふくむ自然科学は「全体として考える」のではなく、むしろ「部分に分けて」考えてきたからです。

「体」と「心」

「理性」と「感情」

「意識」と「無意識」

こうやって分けて考えるのが、今までよくある流れですよね。

 

しかし、アドラーははっきり言っています。

「人間は意識と無意識、理性と感情に、はっきり分けられない。またそれらの要素を集めたら人間になるわけでもない」。

このように人間を包括的、全体的、総論的に捉えるアドラーの考え方は19世紀の心理学としては画期的だったでしょうし、現代の私たちからしても目からウロコです。

 

たとえば、「部分」を考えて事足れりとするのは、現代医学の特徴であり、限界です。

胃が痛い時に行くのは内科と決まっています。そして胃薬が出されます。

しかし、胃が痛い根本の原因を生み出しているストレスに注目しなければ、人間関係や物の考え方に注目しなければ、解決にはなりません。

そのように「全体的なもの」「総論的なもの」として人間を捉えるアプローチが必要なのです。

 

また、たとえば「理性(頭)ではわかっているのですが、ついつい接待の場でお酒がやめられない」という悩みを持っている人がいたとします。これもアドラー風に斬ってしまうと、理性と感情を分けて考えてしまうから、理解ができないだけなのです。

理性と感情を分けて考えなければ、「わかっているけどやめられない」ではなくてむしろ、

「お酒をやめたくなどないのだ、お酒を飲み続けたいだけなのだ」

ということが分かってきます。

その人には、接待の場で、あるいは純粋にお酒が好きで、お酒を飲むメリットがちゃんとあるのです。

 

基本の二つ目の「目的論」とも関わってきますが、理性と感情をバラバラに分けて考え、両者に葛藤が起こっていると見るのではなく、「一人の人間が、お酒を飲みたいという自らの目的に一致した行動を取り続けている」と考えると、事はシンプルになってきます。

 

人間を全体から考えるべき、ということばの二つ目の意味は集団を対象としたものです。

たった一人のメンバーが変わるだけで、グループ全体の雰囲気が変わってしまうことはよくあります。一人一人のメンバーの個性を足して、それで集団ができているわけではないのです。一人一人の人間を足しても集団にはなりません。

集団は全体として考える必要があるのです。

 

 

アドラー心理学の基本④ 「認知論」

アドラー心理学の基本も、いよいよ四つ目に入りました。

ついてこれていますかー?

四つ目は、「認知論」です。

これは「人間はそれぞれ独自のものの見方・考え方を通して現実に触れている」、ということです。

 

動物園に行って同じ「象」という動物を見たとしても、ある人は鼻の長い動物だと考え、ある人はしっぽが可愛い動物だと考える、ということです。

同じものを見ても、感じること・考えることが異なるのです。

同じもの・現象に出会っても、それぞれの認知が異なるので、それぞれの現実は違うのです。

 

認知論は、自分の感情に深く関わってきます。

認知が歪んでいて、「いつも自分ばかり損している」と考える人がいたとします。

認知論によれば、認知の方法は少しずつ人によって異なるものではありますが、あまりに常識的な線から外れてしまうと問題です。

「いつも自分ばかり損している」という認知によって、大したことのない問題を深刻に考えすぎてしまったり、そこまで感情的にならなくてもというところまでネガティブな感情が湧きおこってしまいます。

 

アドラー心理学の基本⑤ 「対人関係論」

アドラー心理学の基本を5つ見てきましたが、最後は「対人関係論」です。

これはいつも、人間は自分の行動の相手として「誰か」(自分自身であることもある)を想定している、ということです。人間の行動には、必ず相手がいるのです。

 

「妻」とか「上司」とか、特定の相手にしか行わない行動や発生しない感情があります。

②の目的論とも関わりがありますが、「特定の相手に対して」特定の目的を遂げるために、人は行動と感情を起こしているのです。

たとえば、妻に対していつも怒ってばかりの人がいるとしたら、それは妻に対してのみ、支配したいとかわかってもらいたいという目的を遂げるのみにやっている行動だということです。

 

まとめ:アドラー心理学5つの基本を押さえて、少しでも生きやすく!

アドラー心理学の基本を5つ紹介しました。

普通の人が、少しでも生きやすく、というのがアドラーの説いた心理学の目的です。アドラーを学んで少しずつでも実践していくと、生きづらさが少しでもやわらぐかもしれませんね。

 

以上、アドラー心理学とは? 人間関係の悩みに効くアドラーの原則5つ・・・でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。もし面白かったらシェアしてくだされば嬉しいです。

 

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