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いつもいいことが起きる人の習慣 | 書評・ブックレビュー

公開日: : 最終更新日:2017/01/17 書評・ブックレビュー

「いつもいいことが起きる、幸運な人になりたい!」

「人生をより充実させるためのコーチングを受けたい!」

今日は

いつもいいことが起きる人の習慣

という本を紹介します。著者はトマス・レナード、役者は堀紘一さんです。

帯には

決定版コーチングバイブル!

自分の長所をさらに強化し、弱点を完全補強してくれる本

とあります。

原タイトルを見てみますと、邦題は意訳しすぎかもしれませんね。

“The Portable Coach” 持ち運び可能なコーチ

そしてサブタイトルに「for Business and Personal Success

「ビジネスとプライベート両方で成功するために」とあります。

充実した人生を送るための、「持ち運び可能なコーチ」というのが本書の役割なのかもしれません。著者のトマス・レナードさんのメッセージがこう綴られています。「この本への1日10分の投資は1年後の自分に大きな配当を約束する。もっといい家に住み、もっと納得のいく仕事をし、もっといい生活を楽しみ、それでいて働きすぎともストレスとも無縁の人生を送りたいーこんな願いを現実化する確実な法則がある。それは、パーソナルコーチングである。」

この本は、パーソナル・コーチングの本だと言えます。本書の原則を今の仕事と生活にあてはめていけば、あなたの努力はさらに報われるものとなるかもしれません。

 

目次は?

目次は以下のようになっています。

はじめに この方法で、みんな例外なく金持ちになった、人生の成功者になった

第1章 「自分本位」になれない人は偽善者だ

第2章 一点集中主義で生きると不安は吹っ飛ぶ

第3章 過剰反応ではなく過敏対応する

第4章 十分では不十分と心得よ

第5章 人に得したと思わせると自分にも得が回ってくる

第6章 自分の魅力・才能を最高値で売り出す法

第7章 自分の体質を超電導体に変えろ

第8章 将来に備蓄したければ削ぎ取ることを考えろ

第9章 知恵を惜しまない仕事こそ最高の自己紹介

第10章 磁石のような吸引力で生きていく

第11章 人生で一番のムダ遣いと対決する

第12章 小さなことを大切にすると大きな成果が待っている

第13章 こんな我慢があなたの才能を枯渇させる

第14章 直球勝負の人ほど打率が高い

第15章 自分にこそあばたもえくぼで行こう

第16章 あと一歩気が回ると、人より百歩先を行ける

第17章 自分の環境を整備すると、意識革命が起きる

第18章 人格を磨くと、人生には思わぬ配当がある

第19章 理屈ぬきで人から好かれる人の秘密

第20章 燃えないゴミをためこむな

第21章 プロはつねに「これで十分」からスタートする!

なんか目次だけで、お腹いっぱいになりそうですが(笑)、いつものように印象に残った部分を拾い上げて考えていきましょう!

 

「自分本位」をつきつめると、他人にも優しくなれる

「自分本位」とは、他人を犠牲にしてまでも自分だけの満足や利益を追い求める行為であるかのような錯覚を与える言葉です。しかし著者のレナードさんは、違う考えを持っています。自分本位とは自分を大事にして生きることであり、それだからこそ他人の利益も考える余裕が生まれ、他人に優しくできるようになるというのです。

自分のしたいこと、本音をはっきりいう方が、コミュニケーションの面からも周りに良い影響を及ぼします。本音で生きて、言いたいことをはっきり言って、なおかつ自分を大切にしていつも生きているので余裕がある。そんな人こそ他人にも優しくできます。レナードさんの考える自分本位とは、けっしてわがままとか自分勝手、自分中心ということではないのです。自分の意思があり、決断があり、生き方があって、それを尊重していくということなのです。

自分本位で、自分の意思をはっきりさせて生きていくためには、筋トレのようなトレーニングが必要です。著者が勧めているのは、まずイエス・ノーをはっきりさせること。訓練として、まずはっきりと「ノー」ということ。これによって、私たちは自分の主体性を確認し、強化することができるのです。

 

磁石のような吸引力を発揮する

レナードさんの提案する生き方は、人やチャンスなどを「こちらから追いかけていって掴み取る」生き方ではありません。むしろその逆で、それらを「自分の側に引き寄せていく」生き方を勧めています。どれだけ自分が仕事に優れていても、探求を怠ることなく、いつも前のめりになることで「周りを引っ張っていく力」を発揮します。

そのために重要なことは、一体なんだろう?

人生がどんどん良くなっていくためには、一つ一つの些細な事柄を大切にしていくことが重要です。「神は細部(ディテール)に宿る」という諺があります。ディテールをおろそかにした大仕事はありえません。ミクロに(小さく)、ローカルに(その地域に合わせて)物を考える必要があるのです。

Think Globally, Act locally(地球規模で考えて、地域で行動する)という言葉が、環境保護の観点から流行したことがありましたが、まさに人生は大きく考えつつ、ディテールに至るまでこだわって行動する必要があります!

 

くだらない我慢をするな!

レナードさんは、くだらない我慢をしないで大胆に生きることを勧めています。これも心に刺さるフレーズです。我慢は人をわずらわせて、エネルギーを吸い取ります。しかし私たちは、どれだけ「長いものには巻かれろ」という言葉にならって、いらぬ波風をなるべく立てぬように、我慢に我慢を重ねて生きていることでしょうか。

レナードさんは、我慢をやめて、自分の好きなことを大胆にする生き方を勧めます。それこそ私たちの魅力の源泉です。魅力的になれば、人はついてきます。そして幸運も、仕事の成功も、そうした人々が連れてきてくれるのです。

 

自分の欠点に寛容になる、自分を受け入れる

これも心に残るフレーズです。私たちは「自分にこそあばたもえくぼになるべき」とレナードさんは語ります。私たちは普段、自分に厳しすぎます。特に自身の欠点と思われる特徴に関して、私たちはそこから目を背け、不寛容であり、認めようとせず、自分自身を受け入れることができません。しかし、

自分の欠点を改善しようとする行為には益がない

というのがレナードさんの主張です。私たちはつい、「自分の欠点をどれだけ多く矯正して直していくことができるか」ということを考えてしまいがち。レナードさんはそういう発想とは真逆のことを言っているのです。逆に、欠点だと言われることは、長所になりうる、魅力になりうる。コツは自分の最大の欠点と思われる特徴を愛して、敬意を払っていくこと。そしてむやみやたらに改善しようとしないこと。「それは謙虚な態度と言えないのでは?」と思うかもしれないが、実は自分の欠点に縛られない方が、人としても仕事の上でも大きく飛躍することができるのです。

 

欠点を言い換えれば長所になる

そもそも、私たちの考える「自分の欠点」とはなんでしょうか。ひ弱、嘘つき、無感動、気が短い、自分勝手、知ったかぶり。そんな特徴だとしましょう。しかし、ひ弱・ナイーブというのは本当に欠点なのでしょうか?繊細であり、敏感であると言うことはできないでしょうか。

また、嘘をつく人がいたとしても、その人は今の人生に不満があるということであるから、その嘘を現実にしてがんばれば良いのです。また感動がないのは、付き合う人を間違えていて、新しい友人を見つければ良いのかもしれません。欠点と思えるものは、あなたの個性にすぎない。その良い面を探そう。それがレナード流です。

 

コーチングとは、人生のコンサルティングだ

本書の著者トマス・レナードは、コーチング業をしています。最近日本でもよく聞かれるようになりましたが、コーチングとは、いわば個人を対象にした人生と仕事に関するコンサルティングだと言えます。私たちが人生をより楽しく、より充実して生きていくために、アドバイスをしていく。それがコーチングの役割です。

そしてレナードのコーチングの根底にあることは、訳者である掘さんによれば、「与えること」「先に得をさせろ」の精神だと言います。自分が得をすることではなくて、ギブ&テイクでもなくて、まず先に与えてしまう生き方。相手のことを思い測り、相手の利益になることを、まず実行していくこと。掘さんも全く同意見であり、人間関係は極端にいえば、「貸しだけ作って、それを回収せずに死ぬ人生」が最高だと述べています。

ノーブレスオブリージュという言葉がありますが、リーダーになる人間は、非常に志が高いなと思いました。与えて、得をさせて、そして自身に報いが返ってくることを望まず、淡々と生きる。

そこまで読んだ時に、非常に優れたリーダー論であり、タイトルの「いつもいいことが起きる人の習慣」ではなくて、原題である「The Portable Coach 持ち運び可能なコーチ」というものの方が適切である気がしました。そしてその持ち運び可能なコーチとは本書のことであり、著者であるレナードの存在を指しているのだと思います。

 

まとめ:

「いつも「いいこと」が起きる人の習慣」という本は、タイトルはなんか軽い感じですが、読んでみると「硬派なリーダーシップ論」に見えました。前向きでへこたれない、それでいて他者に対して寛容で頼りになる、良い意味でアメリカ的なリーダー論です。自分を鍛えたい人、さらに人格や能力を磨いて人生のレベルを上げたい人は、読んでみましょう。

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