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書評: 自分を愛する技術(加藤秀視)

公開日: : 最終更新日:2017/04/17 書評・ブックレビュー

今日は

「(本気で人生を変えたい人のための)自分を愛する技術」(加藤秀視)を紹介します。

筆者は加藤秀視さんです。

表紙の筆者紹介には「虐待、暴走族、裏社会を経て100億円企業を手がける。年間一万人への講演を行い、国から数々の表彰を受ける人材育成アーティスト。」とあります。

この方の本を読むのは初めてですが、たくさんの学びがありました。

 

表紙には両手が差し出されたイラストがあって、左に赤色のカプセル、右に青色のカプセルが乗っています。そして「あなたは赤と青、どちらを飲みますか?」

と書かれてあります。

 

前書きを読むと、その不思議な表紙の理由が分かります。

これは映画マトリックスのワンシーンのパロディーです。映画では巨大な機械文明「マトリックス」に支配されている主人公が、赤いカプセルを飲んだときに真実の世界に目覚めていくのです。

それと同様に、私たちは真実ではない世界を生きている、というのが筆者の挑発的な主張です。

憂鬱な気持ちで、毎日同じ時間に満員電車に乗って通勤していませんか?

世間体や常識、周囲の目を気にして、自分の本音を押し殺していませんか?

決められたルールや自分で決めた計画に従えず、自分のことを責めていませんか?

お金の心配や人間関係の悩みで、心がいっぱいになっていませんか?

これらはすべて、「自分が本当に望む人生」ではなく、「誰かが決めた価値観に従う人生」を生きていることが原因です。

(前書きより)

 

 

目次は以下のようになっています。

「自分を愛する技術」 目次

まえがき

プロローグ

第1章 なぜ、人は変われないのか?

第2章 人が変わるために必要なこと

第3章 「変わりたくない人」を変える技術

第4章 パワーパーソンになれ!

エピローグ

あとがき

 

筆者の主張

筆者の主張では、このような他人の価値観に従う人生から、「自分を愛すること」によって解き放たれていく、というのです。

理想の人生を手に入れるための原理原則は、以下のステップで成り立っていると言います。

1. 自分を愛する

2. 純粋性が上がる

3. ありのままを見られる、感じられる(真実を見抜けるようになる)

4. 想念が解放される。

5. 自分ができると知る(使命や夢に気付く)

そして、その結果として、「夢が実現する」!!!

 

本書の特徴

ここまで読んできて、「自分を愛すること」で簡単に夢が実現するなら苦労はないよ、そう簡単にうまくいくか、と考える人もいるかもしれません。少しまゆつばというか、なにか信じ難い話です。

しかし本書では、マインド、セルフイメージ、自己愛、といった心理学用語(というのでしょうか?)がふんだんに使われていて、現代に生きる私たちに説得力のある議論を展開しています。

ただ単に「ポジティブに生きよう!」という自己啓発的な本ではなく、自分自身の行動原理や心理について理解を深めることができるような書籍になっています。自己理解を深める、というのは現代のビジネスマンにとっても非常に有益なことです。

 

では、自分を愛するってどういうこと?

しかし、自分を愛するというのは抽象的な概念のようにも聞こえます。

具体的に「自分を愛する」とは、どういうことを指すのでしょうか?

筆者の加藤先生は、「最大のポイントはキミが愛する人に接するように、自分自身にも接するということ」と述べています。

・体をいたわる

・健康的な食事をする

・いつも励ます

・ネガティブな場には身を置かない

・ご褒美をあげる

・いつも清潔にする

(70ページ)

これらはアイディアにすぎません。要は、愛している人に対していろいろアイディアを尽くして何かをしてあげるように、自分自身にこれらのものをしてあげることが、「自分を愛する」ということなのです。

 

パワーパーソンになる!

最後の章は、「パワーパーソンになる」という名前です。

締めくくりにおいて語られているこのパワーパーソンとは、この本においては「自分を愛し、その結果、人をも愛し励ますことのできる人」ということになるでしょうか。

自分を大切にして、そのような人生に近づいていけるならば、いまからチャレンジしたいものです。

 

まとめ

自分を愛することが自分の価値観の純粋性を高め、さまざまな想念を解放し、人を愛して励ます力のある「パワーパーソン」へと変わっていく道になります。

 

物語仕立てで進んできたこの本は、最後は主人公に対して

「人間万事塞翁が馬」

ということわざを説明する場面で終わります。このことわざは、どんな出来事であっても、幸福にも不幸にもなりうるから目の前の出来事に一喜一憂すべきではない、という意味です。

たとえば、ある人が仕事の失敗や失恋をしたとしましょう。

しかし、この人がその一見「不幸」な出来事をきっかけにして、自分を変えて、自分を磨き、その結果のちに大成功をおさめたらどうでしょうか?その場合は、過去の失敗は「不幸」な出来事ではなく「幸福」な出来事に変わります。

 

個人的には、この最後のエピソードが一番心に残りました。

「どんなことがあっても一喜一憂せず、自分を責めず、自分を愛する。」

それがこの本から得た最大の教訓でした。

 

以上、書評: 自分を愛する技術(加藤秀視)・・・でした。

最後まで読んでくださりありがとうございました。もし面白かったらシェアしてくださると嬉しいです。

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